【兵庫・三宮】二宮の人気老舗居酒屋・季節一品料理 藤原

会話の中で自然とでてきた「三宮にある藤原はおすすめ」という言葉。
三ノ宮で、とか神戸で、とかエリアを限定して聞いていないのにぽろっと名前の出てくる店って相当印象深いんだと思うんです。

予約困難な人気店なのですが、平日のオープン16時なら入れるかもしれないと、15時頃に念のため電話で確認すると・・・まさかのOK!!
思わず飛び跳ねちゃいました笑
電話越しの声もあったかくて優しくて包まれる感じ。

ちなみに16時からしかあいてないとのことでほんとこの日に伺えて良かった~

【外観】

期待に胸を膨らませつつ、デートや友達との食べ歩きなんかで人気な元町・中華街に背を向けて二宮の方面へてくてく。
三宮からは徒歩10分ほどかな、昭和な雰囲気漂う外観。

【グラス】

店内は緩い曲線の美しいL字カウンターになっており、カウンターのみの13席程度。
中には半世紀以上連れ添っておられるらしいご夫婦の姿。

カウンターの上にはおしぼりとレトロなサッポロビールのグラス。

【サッポロビール】/600

赤星の瓶をお願いすると中瓶かと思いきやまさかの大瓶。
座れて大瓶600円って珍しい。


黄色いビールをグラスにとくとく・・・
黄金糖のようにきらきら輝いてる、赤とのコントラストもなんか良い。

【カウンター】

「オーダーはこれに書いてな、年寄やからおっきい字で書いてな」とお父さんがにっこり。
なんだろ、もう涙出そう。電話で予約した時に感じた人柄の良さ、器の大きさ。
改めてお父さんをまとっているオーラから絶え間なく伝わってくる。
おいしいとかおいしくないとか、人気店だからとか、そんな次元じゃなく藤原さんのこのお父さんとお母さんにあえてよかった。

【メニュー】

煮物がおいしいと伺っていたのでメニューを見ながら頼んだのは煮物盛り合わせときずし盛・さしみ盛り・出汁巻き。

【きずし盛】/600円

きずし盛は3種入っており、酢はどちらかというときつめだけど個人的には結構好み。
何の魚か伺ったところ「シマアジ、平目、鯛」だとのことだったのですが、
聞き間違えたのかたぶん「シマアジ、平目、鯖」かな?どれもおいしい~

【煮物盛り合わせ】/600円

煮物盛り合わせは8種類。
筍、ふき、木耳、椎茸、小芋、高野豆腐、牛蒡、さやえんどう。

みりんなのか少し甘味があって。
「汁まで飲んでな」とにっこり言われたのでもちろん喜んで頂きました。

【出汁巻き】/400円

出汁巻きはオーダーが通ってからお母さんがカウンター奥の方で丁寧に焼いて下さいます。
おっきさにびっくり!!


この大きさ伝わるでしょうか・・・


中にはおじゃこと味のついた鰹節入りだったのでお醤油なしでOK。
最後までおいしくいただきました。

【お酒(大)】/600円

雰囲気の良さ、そしてお料理のおいしさに思わずお酒。
燗にしてもらったのですが、これがめっちゃ熱い!笑
おしぼりであっつあつのとっくりからお猪口に注いでいきます。

おしぼりでもった徳利でお酒を注ぐ光景・・・想像しただけで、私は思い出しただけでぞくっとしてくる。
いいわあ。

【さしみ盛り】/800円

さしみの盛り合わせがナイスタイミングで登場。
シマアジ、鯛、平目、サーモンだったかな。
熱燗とさしみって最高の組み合わせ。

【卯の花】/300円

卯の花も追加~懐かしい味。
こういうさりげないかざりっけのない料理が好き。

【海藤花】/500円

結構食べたのですが折角きたから・・・と欲張りがでて最後に頼み損ねたメニューはないかなと再吟味。
「海藤花」ってなんだろうと無性に気になってネットでググってみるとタコの卵から製される食品だそうでタコといえばな兵庫県明石市の名産。


タコの卵を見てもらえばわかるのですが、ケシ粒大の卵粒が連なってたれさがっている様子がフジの花房に似ることから、「海藤花」と命名されたんだとか。

お願いしてみると「海藤花って何か知ってるか?」とにっこりお父さん。
予習していたので答えるとこれまたにっこり笑って「はい、どうぞ」とお料理出してくださいました。
最近はタコが不漁のため本当に貴重なものだそうで鯛の子ようでこれまた違う不思議な食感。

アットホームなんだけど背筋が少し伸びるような品のあるお店。
機会があればぜひもう一度お邪魔したいと思います。
『また寄ってな』って何度も言っていただいて嬉しかった。
ご馳走さまでした!!

ー 店舗情報 ー

◆店名:季節一品料理 藤原(フジワラ)
◆電話:078-242-3282
【定休日】日・祝・第1・第3月
【営業時間】16:00-20:00
【店舗所在地】兵庫県神戸市中央区二宮町1-6-5

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