【大阪・心斎橋】素材と旬を味わう・和洋旬菜ひで

東心斎橋の畳屋町の路地にある言わずとも知れた名店、
予約困難和食店『和洋旬菜 ひで』さんへ。

【外観】


すりガラスになっているので外観から店内は見えない造りに。
完全予約制、お忍びでくる芸能人も多く、また、食事をしている間外からの目に邪魔されず食べ物と酒に向き合える空間。

この日は18時~の貸し切り会。
普段は二回転なのですがこの日はなんと1回転。
そんな貴重なお席をひとついただき参加させていただくことに。

【店内】

店内はL字のカウンター8席のみで店主の光山英俊さんがおひとりで切り盛りされています。


漫画家、プロ野球選手、芸人、芸能レポーターなど著名人が訪れるお店ということで
訪れた痕跡の証が店内を見渡せばちらほら。

【生ビール】

まずは生ビールで乾杯し喉を潤す。
うすはりのグラスってビールのうまさが3割は増す気がするなあ。3割・・・なんてアバウト。

【雲丹】

北海道産の塩水雲丹からスタート。


えんがわが底に敷かれており少し残しておいて一緒に食べるなど小鉢ひとつでひとり勝手に楽しみます。

【平目昆布締め】

醤油はつけず、ワサビを少し乗せていただく。
つーんと鼻に抜ける山葵に「これだけで飲めるよね」と同席した方々と共感。

【フエダイ】

フエフキダイとは異なる魚。
30分塩にあてているそう。ねっとりとした食感が良い。

【鰆】

伊勢湾のさわらは軽く炙りで。

【お猪口】

やはり美味しい肴には日本酒。
大小形様々のお猪口の中から各々好きなものを手にとっていきます。


「これあげるわ」といのししお猪口を手渡してくださった店主ひでさん。
耳と鼻の3点が脚になっている仕様。
猪突猛進の言葉が頭をよぎ・・・飲みすぎる予感。

【日本酒・鄙願(ひがん)】

大吟醸のお酒から。

新潟県の大洋酒造さんにて製造、有限会社星野商店さんにて販売されているお酒でこちらの販売会社さんと取引できるお店は決まっており
大阪では割烹料理など有名な有数の和食店にしか置いていないんだとか。


横を見ればビールと日本酒が並ぶ絶景。

【きんきのしゃぶしゃぶ】

奥厨房から湯気立つお皿とともに登場したひでさん。


湯通しされて色づき鮮やかに、身がきゅっと丸くなったきんき。
ほんのり塩味、ほくほく甘い。

【かます】


東京江戸前のかますはそのままかわさびで。

【きんき肝】

先ほどのしゃぶしゃぶで頂いたきんきの肝。ほんのりきんきの味わい。

【日本酒・日高見】

日高見はあきあがりを2種類米違いで呑み比べ。まずは山田錦のお母さん山田穂を使用したものから。

【帆立海苔巻き】

醤油焼きにされた大きな帆立をのりにくるっとまいて手渡し。あっつあつ。


この海苔が!みんなうなってた。

【太刀魚】


私の手だったら指5本分以上あるドラゴンサイズの太刀魚。
塩を振って炭火焼き、そこから包丁で一気にカット。


東京湾の太刀魚。ほっくほく。

【日本酒・日高見】

日高見ふたつめは山田錦のお父さん・短稈渡船。

【葱鮪(ねぎま)】

まるでお肉のようなサシの美しい大間本マグロ。
本来は葱鮪と書いてねぎまと呼ぶお江戸の料理。
東京ではもう閉店してしまいましたが、大塚にねぎま鍋が有名な「なべ家」さんがありましたよね。


ひとくしで大トロ中トロ赤身を味わう。脂が本当にきれい。

【くもこ卵黄ソース】

ゆでたてのたら白子。
タラ白子は別名くもこと言われます。


その雲子に卵黄ソースをかけて。
卵×卵、痛風なんて気にすることすら忘れてた。

【日本酒・乾坤一(けんこんいち)】

切文字っぽいラベルが素敵な日本酒。

【ミンク鯨ホルモン盛り合わせ】


商業捕鯨されたミンククジラのホルモンがひとつひとつお皿の上にのせられて盛り付けられていく。
この手を見ているのがとっても好き。


左下の丸っこいのが腸、上のトロみたいなところがさえずり、右下の四角なのがひゃくひろ。
わかりやすく言えばてっちゃん、たん、みのってひでさんより笑

【生ミンク鯨赤身】

ホルモン含めこんなに美しく綺麗な鯨を頂いたのは生まれて初めての体験。
食は人と切っては切り離せないもの。人生初めての経験をさせていただいたことに感謝。

【鹿の子と三つ葉のハリハリ】


鹿の子(かのこ)と三つ葉、ゆずの入ったハリハリ。

【日本酒・而今】

【鹿の子焼き】

鹿の子どものような模様をしているから鹿の子(かのこ)と名付けられたことがよくわかる。
ディスニーでいうと「バンビ」を思い出してみてもらえばよくわかるかと。


一枚目


二枚目

軽く炙って芽葱とともに。

【日本酒・阿波ノ國】


貴重な磨き2割の純米大吟醸。

【ハイボール・山崎12年】


日本酒をいただきつつ欲張ってハイボールも。
これまた貴重な山崎12年。

【熊汁】

熊肉の入った汁物。
野菜は金美人参、下仁田葱、「媛(ひめ)かぐや」。

「媛(ひめ)かぐや」は、愛媛県産で筍芋(京いも)と唐芋(えび芋)を掛け合わせてできたさといもの新品種だそう。
従来のじゃがいもでもさといもでもえびいもでもない・・・なめらかで独特の食感。


お汁ものに使われた粕は生で一番はじめにいただいた日本酒と同じ蔵のものでした。
生ならではの粒の出方がきれい。

【店主・光山英俊さん】

真剣な表情で食材に向き合っているかと思いきや、途中ふっと見せる笑顔が素敵な店主ひでさん。
自然体な姿に思わずカメラを向けてしまいました。

【蟹ご飯】


さて、いよいよクライマックス〆のご飯へ。
土鍋に立派なせこかにが3杯。


3杯全部入れて一気に混ぜ込みます。


うちこ入りのかにご飯は黄と赤のコントラストがとってもきれい。


写真を撮っていると「インスタ映えにしたろか」と蟹面にご飯を詰めて爪の飾りをつけてくれたひでさん。
お茶目な姿に胸キュン。

たんまり酒と肴を堪能させていただきました。
なかなか予約が取りづらいお店ですがまた機会があればぜひ伺いたいな。

ご馳走さまでした!

ー 店舗情報 ー

◆店名:和洋旬菜 ひで
◆電話:非公開(ネット予約のみ)
【定休日】月
【営業時間】(完全予約制)
平日 18:00~、20:30~
土日祝 17:00~、19:30~
【店舗所在地】大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-1-3

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。