【大阪・堺筋本町】湯気とともに立ち昇る至高の香り・一腕水(イーワンスイ)

「大阪一、予約が取れないお店」
と言われたこともある中華の名店『中国菜 一碗水』さんへ。

9月某日、20時半~の訪問です。

【外観】


外に並べられる空になった紹興酒の甕。

渋くさりげない佇まいはクラシカルな印象を感じさせます。

【店内】

店内へ入ってお席は奥にまっすぐ伸びたカウンター8席のみ、私たちは一番入口に近いお席に座らせていただきました。

夜の部は18時~で8000円のコース一択になっています。

お昼も営業されているそうで予約限定、3500円のコースだそうです。


店内には紹興酒の入っている大小の甕が4つ。

それぞれ手前から6・8・10・15年ものの紹興酒です。
紹興酒は常温と冷たいのが選択可能で、好きな方をお願いすることができます。

甕に書いてある日付は開封日。

開けてからの日数で味が変化するので日付をみて頼むのがおすすめかも。
この日は8年が一番バランスが良かったかな。

【メニュー】

ドリンクメニューはこの日用意がなく、お料理も基本的にはメニューがないそうなのですが、
お連れ様がいつもお願いするそうで手書きでのメニューをいただきました。

【瓶ビール(アサヒ熟撰)】

瓶ビールからスタート。
アサヒの熟撰がちょっぴりリッチな気分にさせてくれます。

【香煎百花丙咆 蓮稿銀果・腐皮毛豆(海老煎り焼き2種)】


まずは海老を使った2種の前菜から。

平たい方がだだちゃ豆とえびを中国湯葉ではさんだもの。
多めの油で焼き上げているのでパリッと食感がよく上にのせられた雪塩がほんのり海老の甘みを引き立たせてくれる。

丸い方が新銀杏と蓮根のすりおろし、えびの入ったもの。
海老をすり身にせずそのままで丸く団子状にすることでかなり弾力と食べ応えのある仕上がりに。
新銀杏のほろ苦さもアクセントになって思わずうなった。

【南乳花生猪手(豚足と千葉県生落花生の紅腐乳煮込み)】

豚足は手でもいただけるよう銀ボウルに手洗いようのぬるま湯も添えられる。

箸でしっかり身がとれる程骨からの身離れがよかった。

ちなみに腐乳(ふにゅう)とは豆腐に麹をつけて塩水中で発酵させた中国食品のこと。
紅米を使用した赤色タイプだそう。
落花生に舩生の旨味があわさって豆のスープのようでした。

【魚湯浸松菌(お魚と松茸のスープ)】

お次は魚で出汁をとった松茸のスープ。

サーブされると湯気とともに松茸の香りが立ち上ります。

肝心の味はというと個人的に塩味が物足りず、もうひとつまみお塩が欲しかったかなといった感じ。
でもそのおかげなのか魚と松茸の香りが鼻から抜けるのがよくわかりました。
また、すだちを搾ると爽やかなスープに変身!

【九層塔焼里脊茄子(豚ヒレ肉、茄子、バジル 台湾式炒め)】

柔らかなぶたヘレと茄子はバジルと合わせて炒めることで店内に食欲そそる香りが大充満!

甘すぎず濃すぎずさらりと優しいが食のすすむ味わい、、
バジルの爽やかな香りがたまらない。

【芙蓉蟹(毛蟹、卵白、ささみのすり身 蟹味噌と卵黄と黒酢のソースで)】

高級な蟹をなんとか似せてつくれないかと昔中国で生み出されたのが芙蓉蟹。
お連れ様によると中国のクラシカルなお料理なのだとか。

ささみを蟹身に見立ててすりあげ、卵白とあんかけ状に炒めたものの上に蟹味噌と黄身と黒酢のソースが添えられている。

【剁辣椒蒸魚片、米飯(アコウの蒸し物、湖南式黄色唐辛子のソース 豆腐 春雨 お野菜と)】

私が蒸し魚の中で最も好きなアコウ。
これがでてきたからすんごいテンションあがった!

最も辛みのある黄唐辛子入りのソースはタネを食べると後引く辛さが癖になる。
絹豆腐、春雨入りでボリューム感が格段にアップ。


残りの汁はご飯にかけて食べてくださいと言われたのでジャスミンライスの上にオン。
汁の旨味を吸ったコメっていいよな~
ジャスミンライスは白米よりお腹にたまらない気がするのでペロッとたいらげました。

【普洱布旬(プーアル茶プリン】

最後の〆はプーアル茶を使用したプリン。
あっさりとしていていい塩梅の甘さが口の中の脂を洗い流してくれる。

旬の食材を活かしたお料理の数々、
酒のすすむようながつんと攻めてくるタイプではなく、穏やかで優しい身体にすっと入ってくるタイプの中華。

毎月メニューが異なるそうで、もう一度来てみたいなあと思い次の予約もして帰りました。
ごちそうさまでした!

ー 店舗情報 ー

◆店名:一碗水 (イーワンスイ)
◆電話:06-6263-5190
【定休日】水・第2第4木
【営業時間】18:00~21:00 ※週末のみ予約限定ランチ有コース3500円
【店舗所在地】大阪府大阪市中央区安土町1-4-5 大阪屋本町ビル 1F

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