【大阪・南森町】博多の血筋を引く焼き鳥と水炊き・とり安(とりやす)

2020年3月16日にオープン、
南森町から少し東へ、大阪天満宮のすぐそばに新しくできた話題の焼き鳥と水炊きのいただけるお店『とり安』さんへ。

【外観】


明るい目の木を使った外観、小窓からのぞく焼き台に高鳴る気持ち。

オープン当初から通われる常連さんに連れて頂いての訪問、
いつもより少しスペシャルな内容にてお食事をさせて頂けることに。

【店内】


店内は8席程のL字型カウンター席のみ。
週末だったのですが、この日は店主さんがおひとりで切り盛りされていました。

店主安部司さんは今年35歳になられるそうで
九州福岡にあるミシュラン獲得店「焼きとり鳥次」、そして真隣にある姉妹店「橙」さんにて7年修行されたのち、
ご出身地である大阪にお店をオープンされる運びとなりました。

【メニュー】


基本的にはアラカルトオーダーが中心なんだそうですが、
こういうお店にきたらおまかせで頼んでみたくなりませんか。

というわけで、安部さんのおまかせにてお食事会が始まります。

【生ビール】

まずはビールから。

【むねタタキゆばのせ】

一番初めにやってきたのは鶏の胸肉を軽く湯引きして湯葉をのせたもの。

この湯葉は後ででてくる厚揚げと同じくお店近くの老舗お豆腐屋さんから仕入れているんだそう。

【とりスープ】

焼き鳥と水炊きのお店ということでとりスープが到着。

透き通った出汁はとても綺麗、
あっさりしていて始まりの合図にカラダを整えるのにちょうどよいお出汁。

ここで大事なのははじめのスープの味を覚えておくこと。

【ささみわさび】

炭のつかないよう白く焼き上げるのが焼き鳥屋さんの技。
ささみは塩だけでも好みですが、こちらはわさびつきでちょこちょこっとのっけられたわさびが良い刺激に。

【芋焼酎・大和桜】

焼酎もおまかせで。
大和桜が3種類ボトルが用意されていて
紅イモを使った珍しい大和桜をソーダ割でいただきます。

芋くささが少なくむしろ甘みがあって華やかな印象の焼酎。

【水炊き】

ここで2種類の水炊きが登場。
骨のついている方が若鳥、骨なしが伊勢赤鶏でした。

フレッシュで身が柔らかな若鳥もぷりぷりしていて良いのですが、
歯ごたえには少しかける。
歯応え好きなわたしは赤鶏がタイプだったな。

そしてお皿脇に添えられている柚子胡椒、
何より自家製のポン酢がストライク。
醤油感と柑橘の強さが本当に良いバランス。

【ブラウンマッシュルーム】


炭火でじっくり焼かれてきのこ汁が今にも溢れそうなブラウンマッシュルーム。
マッシュルームは軽く炙りでもおいしいけれどじっくり焼いて食感が少し残ったくらいが好み。
このマッシュルームの火入れ加減は私好みだった。

【砂ずり】

ずりは水分の飛ばし加減がポイント、
飛ばし切っていても中がしゃくっとずりならではのジューシーさがあればOK。

お塩はさらさらっとした粒の細かいものと粗目のものの2種類をブレンドされているそうで
焼く際に細粒がさきに溶けて、残った荒粒で塩味を愉しめるように考えられているんだって。

【日本酒・篠峯】

日本酒は安部さんのセレクトで仕入れた日替わりのものたち。
この時は篠峯、風の森と奈良県のお酒が多かったです。

【うずら卵】

お次はうずら卵。

東京蒲田商店さんにて特別注文された焼き台にて土佐備長炭で焼いていきます。


焦げ目がつくのは一瞬の出来事、
目を離さず慎重に大切に焼かれていくうずら卵。


じゃーん。
半熟とろり系ではなく結構しっかりと火の通ったタイプ。

【生つくね水炊き】


この日のスペシャルは生から茹でたつくね。

生からゆでるとかなり手を取られてしまうこともあり、
普段はゆで置きだそうですが、この日は余裕があったのでゆでたてのつくねを頂くことができました。


つくねはもも、むね、せせりなどを合わせて自家挽きしたタネを使用。
ほわっとした柔らかな食感です。

【つくねを入れたあとの鶏スープ二回目】

そしてここでスープ2回目!
はじめに出されたスープとそこからつくねを茹でた後のスープで呑み比べ。
色んな部位を挽いたつくねを茹でたあとの2回目の方スープは旨味と奥行が出てる。

【芋焼酎小牧】

小牧のソーダ割。

【げんこつ】

げんこつ(ひざなんこつ)のかたまりをいただいたのは初めてですが、
濃いめの醤油が香ばしく皮目パリッと楽しい食感に軟骨のコリコリとする歯応えが合わさるひと串。

皮目パリッと、中身はジューシー系。
なんこつのコリコリっとした食感も楽しい。

【伊勢赤鶏ももたたき】

贅沢に炭火で一枚焼き上げた伊勢赤鶏のもも肉。


中はほんのりレアで肉汁が滴る。

【水炊き野菜】

水炊きのお野菜も出して頂きました。
豆腐、キャベツの2種類で、博多の水炊きはキャベツの甘みがポイントなのでなくてはならないものだそう。

【焼きナス】

しんなりとじゅんわりと水分のでた茄子。

【お皿】

お皿にもこだわられているそうで一部拝見しましたがどれも可愛い。

【もも】

串に戻って、もも。
若鳥の柔らかな肉質が一番味わえる串。

【厚揚げ】


厚揚げは近くの豆腐屋さんで仕入れたものを使用。
絹ほど柔らかくない、大豆感のある少ししっかりしたタイプの厚揚げ。

【芋焼酎】

【手羽先】


骨付きの手羽先は身離れがよく、かじると中から綺麗な透明の肉汁があふれ出る!

これで一通りおまかせ串が終了、
他に食べたいものをそれぞれ頼むことに。

私はまだお腹に余裕があったので3本追加しました。

【胸のねぎ巻き】

これ面白いよと言って頂いて頼んでみたのは胸肉の葱巻き。

スライスされた胸肉の間にぶつ切りにした白ネギがまかれていて
巻きというよりかは’挟み’状態。

葱の香りと味わいが楽しめる串でした。

【せせり】

追加二本目、首肉せせり。
脂が多めなのですが、この脂が甘いんですよね。

【肝】

追加三本目は肝。
小さくカットされて串打ちされた珍しいタイプ。

塊で食べるより肝感が薄れて苦手な方でもチャレンジしやすいのではないでしょうか。

【ぞうすい】

そしていよいよ〆の雑炊。
つくねを茹でたスープにお米を入れて玉子を溶かし入れて作った雑炊は優しく深みある味わい。

上には調合を変えたつくねがのせられており、
先ほどのふわっと優しいタイプでなく肉肉しいしっかりした食感のタイプのつくねでした。


胡瓜の漬物。


味変にどうぞと出されたのはニラたっぷりのニラしょうゆ。
雑炊に少しいれるとコクが合わさって濃い味が好きな方にはこちらおすすめ。

【ほうじ茶】

最後に、水炊きと焼鳥のおまかせコースは6500円程度でされているそうで
水炊き鍋なんかの貸し切り会も開催したい、

アラカルトもいいけれど、
いろんなものをちょこちょこっと、ぜひまたコースでお邪魔したいな。

ー 店舗情報 ー

◆店名:とり安
◆電話:06-6926-4343
【定休日】不定休
【営業時間】18時〜23時
【店舗所在地】大阪府大阪市北区天満4-12-15

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