【京都・清水五条】路地裏の人気酒場・大衆酒場こうじゑん
京都の方言といえば「いはりますか?」「しはりますか?」とやたら「は」を使うことでも有名。
私も京都の端くれ出身なこともあり幼き頃からなんの違和感もなく染みついている「は」という言い回し。
本日は京都・清水五条、路地裏の路地裏にある『大衆酒場こうじゑん』さんへ。
【外観】
「一杯呑まはり〼?」と書かれた灯のついた小さな看板は京都らしい「は」の表現と「ます=〼」の表現が組み合わさったイマドキな雰囲気が漂う。
よくみると黒板にもひとこと書かれている。
路地裏のほのかな灯を頼りに足を進めていくが通りの建物に人影はなく、そのことも相まって’ひっそり感’がより際立たせられる。
あかんところに足を踏み入れているような、人間あかんと言われたらよりわくわくするもので高まる気持ちを抑えるのに必死だった私。
大きなガラス窓がついており外から中の見渡せる大きなガラス貼りの建具から覗く店内は満席。
客層も想定したより若く2、30代がメインのよう。
ちょうどお客が帰ったあとのようで片づけが済むのを待ってもらえればとのことだったのでしばし外で待機して入店し階段をあがって2階へ。
二階建てになっており、一階にカウンターとテーブル席、二階は相席型の座敷テーブルが3つほど。
座敷テーブルは各8人ほど座れるようになっていてちゃぶ台式の丸机が2つ、タンスをリメイクしたような長方形型のテーブルが1つ。
相席を嫌う京都ではこのスタイルが斬新だったがどの卓も意外にお隣やお向かいさん同士会話していたりして楽しそう。
【卓上メニュー】
お造り盛り合わせができますよと教えていただいたのでそちらと塩煮込み、気になった厚揚げとぜんまい旨煮をお願いしてるみることに。
【本日のサワー】\各450
(左)こみかん・(右)すだち
飲み物は本日のサワー。こみかんは丸1つ入っていて生のままだったので絞ると果汁がどくどく。
スダチと並べると色合いがとってもきれい~
【お造りちょこっとずつ盛り合わせ】
綺麗に盛り付けられたお造りたち。ちょこっとずつと言ってもかなりボリューム満点!
この日の内容は、真鯛・鯖きずし・鱧焼き霜・鰆焼き霜・赤貝・カマス炙り・ぶりたたき・イワシたたき・ほろ酔い海老・あん肝でした。
【厚揚げぜんまい旨煮】\400
厚揚げとぜんまいの旨煮は甘めの味付けにとうがらしが一緒に煮炊きされておりピリッした辛さも感じる小鉢。
途中で二階席から一階席があいたようでカウンターへ移動させていただくことに。
【1階席メニュー】
一階へおりると二階にはなかったメニューが・・・
お造りもここのメニューで確認したのはここだけの話。
日替わりのお料理もこちらで確認できるし日本酒すきな方も1階にメニュー掲示があるしマスターともお話しできるし・・・
個人的に1階の方が好み。
【店内】
名物あばら塩煮込みの鍋も目の前に~
【あばら塩煮込み】\450
到着した塩煮込みは豚のあばら肉、こんにゃく、大根入り。
透明なスープながら豚の脂が出汁にしみ込んでおり、胡椒がアクセントになっている。
【自家製レモンシロップサワー】
目の前においてあった自家製のレモンシロップ。中にはカットレモンと生姜入りで甘くないビターな大人の味わい。
まだまだおなかに余裕があったのでアテも追加~
【栗鬼皮揚げ】
栗の鬼皮ごと素揚げした鬼皮揚げ。
外の鬼皮は固すぎて食べることができませんがひとつ中にある渋皮からは丸ごとはふはふ。
【白バイ貝旨煮】
「よかったらどうぞ」と言って出してくださった白ばい貝。その大きさに驚く。
おおきな貝殻に入った大きな身はなかなか取り出すことが難しかったもののなんとか口に運ぶことができその美味しさにこれまたおどろく。
【お色直し】\300
若者はペペロンチーノなるものを食べていたが私は駄目だと目をそらしメニューに目をうつすと「春雨」を発見。
中華風の味付けかと高を括っていたのだがはずれ。
聞くと春雨とは名物のあばら塩煮込みのお出汁を茹でた春雨にかけていただくお料理なんだそうでこちらのお店では別名「お色直し」というんだそう。
塩煮込みを食べて余ったお出汁を春雨のスープに・・・結婚式でいうとウエディングドレスからお着換えをして別の雰囲気を楽しむって感じ。
酎ハイひとり3杯のふたりで計6杯とアテいろいろいただいて6550円。
マスターも店員さんも心地よい接客で居心地よく過ごさせていただいた。
人の途絶えない人気酒場なので自分だけの隠れ家にはならなさそうだけれど近くに寄った際にはぜひおじゃまさせていただきたいと思う。
行かれる方はぜひ予約がおすすめ。
ご馳走さまでした!
ー 店舗情報 ー
◆店名:大衆酒場 こうじゑん
◆電話:075-344-4600
【定休日】不定休
【営業時間】16:00~
【店舗所在地】京都府京都市下京区松原通寺町東入幸竹町382-14
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